若手人気俳優の
佐藤健(22)が、来年5月2日開幕の舞台「ロミオ&ジュリエット」(東京・赤坂ACTシアターほか)で初舞台、初主演を飾る。ロミオ役を演じるにあたって昨夏から3度、渡英。シェークスピアの本場でワークショップに参加、演劇修業を積んだ。ヒロインのジュリエット役は初共演の石原さとみ(24)が演じる。名門劇団「ロイヤル・シェークスピア・カンパニー」出身の偉才、ジョナサン・マンビィ氏(35)が演出し、豪華メンバーで真実の愛を描く。
昨年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の岡田以蔵役で飛躍を遂げた佐藤が、恋愛悲劇の最高傑作で初舞台・初主演する。
敵対する名家の娘ジュリエットと運命の恋に落ちるロミオ役。大役に備え、昨夏から準備を始めた。多忙なスケジュールの合間を縫って、3度も渡英。シェークスピアの本場でマンビィ氏の企画するワークショップに参加し、修業を積んだ。生誕の地ストラトフォード・アポン・エイヴォンや、数々のシェークスピア劇が初演された劇場グローブ座なども訪れ、役へのイメージを膨らませた。
佐藤は「舞台に関しては完全に素人。どうやって皆さんに食らい付いていこう、と今から必死です。素人なら素人なりにやれることがあるのではと、開き直り、この純粋な恋の物語に真っすぐにぶつかっていきたい。全力で頑張ります」と力強く宣言。佐藤の熱意にふれたマンビィ氏は「研ぎ澄まされた感性を持ち、役柄を瞬時に理解する。まさに生まれながらの俳優。完璧なキャスティングだ」と期待を寄せる。
「幕末純情伝」など舞台経験豊富な石原がヒロインを演じる。「誰もが知るタイトル、多くの方が演じられてきたジュリエット。演じるのに少し気恥ずかしさと不安を感じていた」というが、それも解消。「マンビィ氏とお会いした一日で不安は消え、『ジュリエットとして舞台に立ちたい』と心から思えた。古典的で斬新で、何より美しい作品になるよう稽古に励みたい」と誓った。
意外にも2人は今作が初共演。舞台の先輩・石原は「(佐藤が)作品に入り込んでいる姿を見て、約2か月間、見つめ合いながら作品を作っていくことが楽しみ」と話している。
東京公演は5月2~27日まで赤坂ACTシアターで。大阪公演は5月31日~6月10日までイオン化粧品 シアターBRAVA!。計6万人を動員予定だ。